鬱になってしまった時の対処【症状様々な精神病の治療法】

医者

現代に増えている精神の病

医者

周囲の人が気づくのが大事

最近は鬱病についての話題がマスコミでもよく取り上げられています。普段からよく耳にする病気ですが、実はどのような病気なのか理解されていない面があります。初期症状を見極めて、なるべく早く専門医の診察を受けるのが悪化を防ぐ方法です。鬱の初期症状としては、食欲がなくなる、眠れなくなる、無気力になる、好きなことをしても気分が晴れないなどがあります。これだけならよくあることですが、さらに下痢をしたり、円形脱毛症になったりの症状が出る時には要注意です。また、これらの症状に性格的な面も加味する必要があります。責任感が強くて完璧主義の人が鬱になりやすいのです。一見そのようには見えないタイプなので、周囲も気づきにくいのです。本人が気づいても周囲がそうとは思わないので、本人も無理をして悪化させてしまうことがあります。そのため以上のような初期症状があって、性格的にも該当する場合には、周囲の人間が先に気づいて注意する必要があります。また混同しやすいのですが、鬱と鬱状態は違うということです。例えば仕事でも、やっていた方が気が晴れる場合は鬱状態です。全くやりたがらないのは鬱です。このように混同しやすいので、仕事場では怠けているとかサボっているなどと見られやすいのです。そのように見られることがさらに悪化させてしまうことにもなるのです。両者の決定的な違いというのはないのですが、鬱病は妄想的になる点が大きく違います。意味のわからないことを話し出したりした時は、特に注意が必要です。

偏見をなくして気軽な受診

鬱病と診断されたらすぐに治療に入るわけですが、主な治療法は抗うつ薬と心理療法です。今はある程度の原因がわかってきています。脳の中の神経伝達物質が少なくなることによって起こり、特にセロトニンやノルアドレナリンが減ってしまうと気分が不安定になり、何事に対しても意欲が湧かなくなるのです。これらの物質の減少を防ぐために抗うつ薬が用いられるのです。心理療法というのは、心に抱えている不安や悩みなどを解消して気分を軽くしてやる治療法です。この治療法には支持的精神療法というやり方があり、患者が医師に辛さや悩みを打ち明けることによって共感してもらうのです。認知療法というのもあって、これは自分の思考を記録することによって自分の考え方を客観的に見つめ直すという方法です。また、対人関係療法というのもあります。これはストレスの原因となっている人間関係に対して追求し、接し方について具体的に考えるという方法です。これらの治療を症状によって行うのですが、患者自身にも自分を否定する考え方を改めるように指導していくのです。特に患者が陥りやすいのが、自分はダメだからもっと他の人よりも頑張らなくてはいけないといった考え方です。それをやめて自分を認めることで、気分が軽くなるのです。最近、鬱になる人が増えているのは社会環境が大きく変わってきたことと関係があります。正社員という安定した地位ではなく、派遣という不安定な仕事の仕方がストレスになっているのです。またIT化によって極端な情報社会になったことも影響しています。鬱になる人が増えたのは、自覚して受診する人が増えたことも一因です。このことは良い傾向なので、今後も周囲の偏見をなくして気軽に受診できる方向になっていくべきです。周囲の偏見がなくなれば、メンタルトレーナーをつけるといった積極的な治療もできるようになります。